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さりてゆふさり 歌詞について
ゆらり 風が止まる
蜜柑色の夕凪
ひぐらしの遠い声
背の高い綿雲
汀の言葉は、小波にさらわれて。
あの日の色も
あの日の線も
淡く掠れて、凪の景色にただ溶けていくだけ。
ぽつり 雨が落ちる
縹色の夕立
自分の足音、滴に流されて。
あの日の音も
あの日の声も
淡く掠れて、雨の音色にただ消えていくだけ。
独りの部屋に這入る夜風は、
乾いた頬を、何も言わずにただ撫でていくだけ。